Who is グローバル新卒|Story#01|Andrea Porさん
記念すべき初回は、Andrea Porさんです。Andreaさんはどのような留学人生を送り、就職活動の際にどう感じていたのか?当時の思いや苦労など、インタビューさせて頂きました。
◾️Andreaさんについて
どうして日本に来たのか?
ハンガリーに住んでいたAndreaさんは、高校3年生の時にインターネットで見た三味線の動画で日本を知り、興味を持ち始めたそうです。ハンガリー語や英語では、知りたい日本の情報が得られず、自分で日本語を学ぶことを決意。独学で覚えた漢字100個を両親に見せて、日本語を学びたい誠意を示したとのこと。
その後は週2回の日本語教室などに通い勉強。1年間でN3(日常的な日本語を理解できる)のレベルまで到達。文部科学省の奨学金で日本へ1年間の交換留学を行い、ハンガリーの大学を卒業したそうです。卒業後は日本の大学院への留学のため、難易度の高い選考を無事通過。留学開始までの半年の間に、ハンガリーでは初となる日本へのワーキングホリデー第一号として、能登半島の「ランプの宿」で仲居として働いたそうです。
半年後、晴れて大学院留学生としての生活開始!と思いきや、、、。
新型コロナウイルスの影響で大学の機能停止。それをきっかけに就活を始めたとのこと。就職活動では、日本人よりも日本人になりきることを意識したそうです。
ハンガリーの大学では、3年間で180単位の取得が卒業条件であり、朝8時〜夜20時まで授業漬け。アルバイトができなかったそうです。また、ハンガリーでは部活やサークルの概念が存在せず、組織での活動経験などを就活でアピールすることが難しかったそう。来日後も、年齢や所属の差で部活やサークルに入れず、自発的にシニア英会話や京都府の異文化交流の講義などのボランティア活動に従事。アルバイトに関しては国費留学生のVISAの関係で、原則禁止。
留学生が日本で就活をするためのたくさん壁を感じます・・・。
Andreaさんにインタビューをしていると、日本での就職に対する熱い想いを感じました。そこで、日本で就活したい理由について尋ねてみると、即答で(!)以下4つの答えが返ってきました。
確かに、日本で働きたい熱い想いも納得です。
Andreaさんの就職活動
ハンガリーと日本では、生活習慣や文化が違うように、学生の就職事情も違います。Andreaさんはまず、「就活」の日本語の定義から調べたそうです。しかも英語ではなく日本語で!そして、あらゆる就活サイトに全部登録して就活を始めたそう。就活サイトからのメールの量に悩まされたこともあるそうですが、最大で1日72通届いたとか・・・
Andreaさんは、日本でのワーキングホリデーの際、いくつかの場所で働いたそうですが、一度外国人に対して差別的な扱いをする、いわゆる"ブラック"な場所に勤めた経験があり、その経験からか会社を選ぶ基準をしっかりと見定め、企業研究をしていたそうです。
具体的には、「固定残業」「年間休日」などの日本のキャリア常識を学び、希望職種・企業規模・就職地などを軸に希望に合う会社を選定。例えば、大手であれば、VISAの手続きも安心できるなど、外国籍を持つAndreaさんならではの軸を持っていました。
また 採用ページの職種紹介をしっかり調べ込み、1年間工場研修ではなく、研修が2-3ヶ月のところを優先したそう。
他にも企業のIR情報を閲覧し、海外売上比率・海外駐在・海外拠点などをチェック。日本近辺のアジア諸国だけに関わる会社ではなく、世界全体に関わっている会社を選定。また、母国のあるヨーロッパに関わることができる可能性のある会社を優先されたそう。企業文化もGoogleで検索。昭和の香りがしない会社、平均勤務年数、オフィスのかっこよさなどをGoogle検索を用いて調べていたそうです。
ウェブ上の情報だけではなく口コミサイトやOG・OB訪問にて実際の声をきくことも意識していたとのこと。日本人職員ではなく、外国人先輩だとよりリアルな本音が聞けたと仰っていました。情報入手は大学を頼らず、全部自分でされたとか。(見習いたいバイタリティです!)
日本の『The 就活』で苦労したこと
Andreaさんはインターネットをフルに活用して、日本での就活をされていました。しかし、エントリーシートや面接など、就活の肝とも言える部分では留学生ならではの壁があり、苦労されたとのこと。Andreaさんの苦労やその苦労はどのように乗り越えたのか?を尋ねました。
エントリーシートがうまく書けるようになるまで時間がかかってしまったと仰っていました。大学のキャリアセンターではなく、JPortなどのPlatformを活用し、数多くのエントリーシートをこなしていく中で、やっと望ましい書き方を発見できたと述べていました。例えば、”日本語ができる”という事実を述べるだけではなく、「独学で勉強した」や「日本人と交流するためにこういう苦労を乗り越えながら身につけた」などのプロセスを述べることが重要だと気がついたそうです。
また、面接をしていく中で「人事の方々はハンガリーの話に興味がないのでは?」と感じ、日本での自分の経験やエピソードをリストアップして友達に聞いてもらい、興味を持ってもらえる話を第三者視点で選んでもらい、準備していたとのことです。
慣れない日本式の就活への努力を感じます・・・!様々な努力をされたAndreaさんに日本就活について聞いてみると、全体的には、「矛盾が多くてややこしい」という印象を持っているそう。
また、本音と建前の文化や正解がないこと、募集要項の曖昧さ(例えば、「高い向上心を持つ学生」など)に難しさを感じたそうです。
JPort Journal/JPort Matchの活用
最後に、JPortサービスを活用してくださったAndreaさんに、JPortサービスの評価をして頂きました!〈Andreaさん利用時期:2020年5月〜2021年6月〉
・JPort Journalの良さ
「人材系会社には、自分が「商品」として扱われているように感じた。一方で、JPort Journalは、学生視点で、話を聞いて、考えて答えてくださり、支援してくださっていると感じた。さらに、自分で書いた自己PRに加えて、「こういう強みもあるんじゃない?」といったプラスαの指摘がありがたかった。JPort Journalのおかげで、自己PRで自分では気づかなかった点をその後の面接で話すようになって、スムーズに話せるようになりました。」
・JPort Matchの良さ
「JPort Matchは他のサービスと比べて、シンプルで・手っ取り早いと思います。人事の方とつながれば、直接やりとりができるので、日本的な就活じゃなくてとても学生にとって、特に外国人留学生にとっては、使いやすいと思います。」
(解説)JPort Journalとは、グローバル学生向け就活キャリアメディア(日英)です。
(解説)JPort Matchとは、新卒採用担当者とグローバル学生を直接、1年中、つなぐ、ダイレクトマッチングサービスです。
◾️JPortの改善点
JPortの改善点についても意見を伺いました!ありがとうございます!
・「留学生のコミュニティが欲しい。」
→ 現在、JPortでは、留学生の先輩と後輩が繋がれる留学生コミュニティづくりに取り組んでいます!!早く提供できるように頑張ります!
・大学との連携について
JPortはGoogle検索で発見。大学のキャリアセンターにあったら良かったとのこと。
→ 貴重なご意見ありがとうございます!JPortサービスは、大学の方々との連携もしています。興味のある大学の担当はぜひこちらにお問い合わせください!
ここまで、Andreaさんの留学時代、就活状況について述べてきましたが、将来有望なAndreaさんのキャリアプランについては、「日本でのキャリアをじっくりと築きたい。いつかは海外人事として活躍したい、日本以外の国に行く理由がなく死ぬまで日本で生活していきたい。」と仰っていました。
海外の方に、「死ぬまで生活したい」と思ってもらえることは日本の誇りですね!
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文:JPort学生支援チーム・カスタマーサクセスチーム