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JPort Match導入事例: ダイキンオープンイノベーションラボ深圳

Key HR Person : ダイキンオープンイノベーションラボ深圳 天野さん、甘さん

空気と環境で新しい価値を生み出す、地球規模の課題に挑み続けているダイキン工業。今は世界中の様々な地域に密着し、海外事業展開を続けている。社会問題を解決するソリューションを生み出すとともに、グローバルに存在するイノベーションエコシステムへより積極的に参画するため、2019年に中国深圳に、ダイキンオープンイノベーションラボ深圳を設立した。

世界最大の消費市場であり、人材市場でもある中国。持続可能な未来に向け、新たな可能性を生み出していくグローバル人材を求める採用活動の中でなぜJPort Matchを導入されたのか。ダイキンオープンイノベーションラボ深圳の天野さんと甘さんに話を伺った。

課題: スキルベースのキャリア採用が進んでいる中、異文化の環境で試された若手人材はなかなか見つからない

ダイキンオープンイノベーションラボ深圳では、これまでスキルセットに合わせたキャリア採用をメインにしてきたが、自社が求めるペルソナとマッチする人材に出会うことが難しいという。

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「日本語ができる・日本で異文化の中でどう振る舞えばいいかに向き合ってきた人が、通常の採用ルートでは見つからないです。また、転職サイトに登録していた応募者たちは、日本語を使う仕事がしたいという方が多いですが、弊社が探しているイノベーティブな人材とは合わないです。」(天野さん)

異文化コミュニケーションが溢れる職場環境では、高い言語能力が重要なのは当然ではあるが、日本語を使って意思疎通を図るだけではなく、世の中の動向を客観的かつグローバルな視点から国と文化の特殊性を理解できる能力が期待されているという。

導入

決め手① 企業のビジョンに合った上、クロスカルチャーの視点を持つ学生と直接・能動的に繋がれる

自身の海外経験に基づいて天野さんは、日本ではマイノリティーである外国籍留学生は、マイノリティーでいたからこそ鍛えられた異文化マインドセットが高く評価されるという。

「海外にいるだけで客観的視点になるわけではありません。外国籍留学生として、または海外に滞在してマイノリティーであった自分と向き合って、そして乗り越えてきたという経験が不可欠ではないかと思っています。JPort Matchでに登録するグローバル人材・外国籍留学生たちは、こういうクロスカルチャーなマインドセットを持つ学生さんが固まっている集団ではないかと期待しています。」(天野さん)

20人弱のチームの中で3人の中国人社員が日本での留学経験が持っていて、うち2人が課長を任されているという。外国籍の社員を積極的に育成・登用することに力を入れている。

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決め手② インターンから若手層の早期戦力化:0からじっくり育ていく未来のグローバルリーダー

ダイキンオープンイノベーションラボ深圳設立以来初の新卒採用計画。なぜ一般的な採用ルートではなく、採用直結可能性がある留学生長期インターンシップを選択したのか、天野さんにこの決定に至った経緯について伺った。

● 鉄は熱いうちに打て:初めから調査の大切さを認識させる

まずは、今回募集している企画職のことについて話を伺った。

「企画職は、他業種で言えば、戦略コンサルティングのための調査業務を包含する仕事となります。私の経験からいうと、企画職を育ていくというのは非常に難しいです。なぜかというと、調査はただ調べるだけではないからです。」(天野さん)

コンサルタントの仕事を例にした天野さんは、企画職に就くためインターンの若い段階から調査の重要性を理解することを強調した。

「コンサルタントの仕事を想像すればわかりやすいと思いますが、彼らはすごく勤勉で、ジュニアコンサルタントになった時に徹底的に調べる習慣を身に付けます。そしてその圧倒的な調査量にもとづいて、クライアントに提案をします。彼らのように自分の企画を裏付けし、多角的かつ豊富な調査を行うことが必須です。この調査の重要性を理解するには、実体験が必要だと思います。」(天野さん)

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● 調査からアイデアは生まれるが、それだけでは足りない

データを基にしつつ、新しいアイデアを立案する企画職。求められるのは、頭の良さと回転の速さではなく、最後まで粘り強く企画を進める力だという。

「いいアイデアが閃いた後、自分の中でロジックを組み上げて、すごく確からしく言う人はいますが、企画職は『どこまでが実現可能なのか』を掘り下げていく努力が不可欠です。いかにいいアイデアでも、それを説明し、進めないといけません。アイデアに同意して、動いてもらうようにするために必要なのは、努力して客観的に語れることと自発的に進んでもらう準備です。こうした能力は早いうちに育てなければならないです。」(天野さん)

● 周囲の人を上手く巻き込みながら一緒に成し遂げていく力

モチベーションを維持して業務に取り組んでいくことが大事だという。

「企画職は、企業内のコンサルタントと言い換えられます。モチベーションを維持して、愚直に一生懸命に実行・継続することが重要です。苦しい状況下でも耐えることも時には必要となるので、周囲を巻き込む力が求められますし、人を前向きにする力も求められます。」(天野さん)

● 一人ではできない仕事だから、学ぶ意欲もコミュニケーション能力も整う

中国出身、在日歴7年、現在ダイキンオープンイノベーションラボ深圳技術開発部 / 企画部の課長を勤めている甘さんは、期待される人材像について語った。

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「好奇心があって自ら実行ができる人は、この企画職のポジションに向いていると思います。新しい技術が溢れる環境で、自分の好奇心駆動で自ら仕事を作ることができる方と一緒に働きたいです。」(甘さん)

未来への展望

サステナブルな社会の実現に取り組み、イノベーションに向き合っているダイキンオープンイノベーションラボ深圳に今後、JPort Matchに期待する効果について伺った。

「今までは日本から帰国した中国人をメインに募集しましたが、これからは中国人だけでなく、他の国の人材にもどんどん来て欲しいです。海外展開しているグローバル企業と、会社の変化を求める企業にJPort Matchをおすすめしたいです。」(甘さん)

「今までの中途採用のように、スキルセットと経験に基づいてドライに割り切るサイクルにはならないように期待しています。弊社のビジョンに合うイノベーティブかつグローバルな人材とのマッチングを期待しています。」(天野さん)

今後のミッションについては、2022年に社員を50人まで増やして、その後3年間で100人まで達成したいという。だが数ではなく、仕事をつくっていくことが大事で、自ら仕事をつくっていける会社にしていきたいと述べた。

JPort Matchの導入効果

JPort Matchを導入して、1ヶ月足らずで数名の優秀な学生と「つながり」、すでに1名の学生が企画・リサーチ業務の長期インターン生として、スタートを予定しているという。この短期でどのような効果があったのか。

JPort Matchを導入してから、企画・リサーチ業務長期インターン学生の採用に至るまでのカスタマージャーニーを伺った。

「長期的に募集しないといい学生と出会わないと思っていましたが、募集要項を出してから間もなく数名の優秀な学生が応募してくれました。その後の面接も順調に進行され、1名の留学生がインターン採用に至りました。日本企業で活躍したい留学生にとって目指すキャリアパスが日本人学生と異なり、企業にとって求める人材像も通常の日本人学生と違うため、JPort Matchがちょうど両側のニーズに応えたのではないかと思います。今後も活用しようと考えています。」(甘さん)


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